【コラム】食品表示と不祥事
- 中村 仁
- 4月3日
- 読了時間: 2分

最近、洋菓子のメーカーであるS社が、下請法違反で
公正取引委員会より是正勧告を受けました。
「工場直営」のキャッチコピーで有名ですよね。
店内は洋菓子・和菓子・アイス等…
クオリティが高く、そして驚くほどの廉価商品が並んでいます。
実は私が最初に就職した会社が、この洋菓子メーカーと取引してました。
販売先上位10社に入る会社であったと記憶しております。
価格等、とにかく納入条件が厳しくて、当時は「なぜこのメーカーと取引しているか…」
と疑問に思う事もありました。
納品営業担当はいつもトラブルが出るたび、「心臓に悪い」と嘆いていました。
このメーカーのいわゆる資材担当は、いつも担当者に圧力をかけており、
時にはFAX1枚で一律3%の値下げ要求もやっていました。
事実です(のちに撤回)
この洋菓子メーカーが、3月に大きな回収をしたことが
「リコールプラス」というHPに掲載させていました。
内容は、ケーキの原材料に「バター」の表示が無かったとの事でした。
ケーキにバター、あるいはその類の原料を使うかどうかは
食品関連事業者であれば、常識的にわかっていたはずですよね。
何が洋菓子メーカーで起こったのでしょうか。
結局、企業の姿勢というのは、こういった「下請けいじめ」であっても、
「表示違反」であったとしても、その根底は「コンプライアンス意識の欠如」
だと思います。
今回は洋菓子メーカーが、回収しただけマシといったケースではないでしょうか。
私が過去に勤務したメーカーは、いわゆる「食品偽装」を行い、
回収し、さらに次の年も表示違反で回収し、しかしその本当の理由は公表せず…
いまではその回収した事実ですらHPから削除しております。
結局消費者にバレなければいい…
そのような企業姿勢の表れかと思います。
食品偽装は特殊詐欺
特に食品業界は平均収入が他業界と比較してが高くなく(経済産業省データより)
まじめにコツコツ継続することが望まれます。
食品表示に関して疑問点等ございましたら、当HPよりお問合せ下さい。
無料相談お承り致します。




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