【コラム】食肉の食品添加物について
- 中村 仁
- 2月12日
- 読了時間: 2分

書籍などでみかける食肉に使用する食品添加物について
ハム・ソーセージに含まれる発色剤(亜硝酸ナトリウム)について、
書籍その他メディア、ネット等ではその発がん性が執拗に書かれているのを見かけます。
これって本当に危険なのでしょうか?
そもそも日本で使用が認められている食品添加物は、
その使用量や用途、そして安全性は厚生労働省が厳しい基準を設けております。
その基準をクリアしたものだけが、製造・流通・使用が認められているのが現実です。
太古より肉の保存は文明の課題であり、
その中でスパイスや塩蔵といった技術が生まれ、
現在もその恩恵を受けております。
海のない個所で発生した文明は、塩は非常に貴重な物で、
そしてその岩塩を使用して、貴重な肉を保存していた歴史があります。
岩塩に含まれる亜硝酸ナトリウムが、
食経験の中で肉の色を保つことと、現代で解明されているボツリヌス菌という
大変危険な微生物をおさえる働きが知られるようになりました。
肉の色をきれいに保ち、保存性も増す。
そんな太古の技術を、現代ではその効果を効率的に得られるよう、
食品添加物として発色剤を使用しております。
ハム・ソーセージにこの発色剤を使用しないで製造したものを
「無塩漬」と表示でき、割高で販売しております。
毎日それこそハム・ソーセージばかり食べているとしたら、
その危険性も心配する必要があるかと思いますが、
通常食べている量であれば、それほど心配はいらないと私は考えます。
全ての食品にはリスクがあります。
消費者の皆様は、「メーカーに騙された」ではなく、
「何を食べているか」を自分で知る必要があり、
子供のころから「食育」を通じて正しい知識を得る必要性を感じます。




コメント